- 「天空の城」雲海とは、兵庫県朝来市の竹田城跡に発生する雲海のことを言います。
呼び名はペルーのマチュピチュからきています。 - 雲海を見る場所は竹田城跡の対岸にある立雲峡です。立雲峡には展望台があります。
(上から順番に第1、第2、第3と三つあります) - 濃霧とは、平地で視程が200m以下になる霧のことをいう気象用語です。この濃霧が
雲海となります。[雲海は濃霧により成るんです。普通の浮雲は雲海とは呼ばないんです] - 雲海は平安時代に生まれた言葉で、高い山から見た濃霧のことを言います。現代で
は飛行機から見た表情がぴったりで、濃霧を空から見下ろしたことを言います。 - 濃霧を見る時間帯は明け方です。当日の気温は朝が最も低いからです。
(放射冷却現象があるからです) - 濃霧が発生するときは濃霧注意報が発令されます。(テレビ)
- 竹田城跡には濃霧注意報は年間70回(2022の場合)発令されます。
(濃霧注意報マップ365参照) - 濃霧が雲海を作るが、濃霧は放射冷却現象で起こります。放射冷却現象は秋が最も
起き易く夏は起きません。だから夏は雲海は見られません。 - 濃霧は濃ければ濃いほど見られる時間は長くなります。濃ければ濃いほど消える
までに時間が掛かるからです。まだ暗い内でも濃霧は発生しているが暗いので見え
ません。雲海は起こっているが暗いので見えないのです。このことが雲海が見えた
見えないの観測結果につながります。観測がばらつくのです。 - 70回発令された濃霧注意報のうち、実際に濃霧になるのは6割弱の40回です。この
40回のことを濃霧雲海といいます。残りの4割は朝見えるときは山霧かもしくは霧
なしとなって現れます。(濃霧注意報マップ365参照) - 40回の濃霧雲海のなかには8割濃霧、5割濃霧も含みます。濃霧が半分消えた姿と
なります。(濃霧注意報マップ365を参照) - 40回の濃霧雲海の内で全濃霧となるのは20回の半分です。⇒写真撮影での狙い目
- 竹田城跡には濃霧注意報の発令対象とならない雲(霧)も発生します。これを山霧と
いいます。全国いずれの地でもこの雲(霧)は発生する。(雲雲海マップ365参照) - 竹田城跡の対岸には立雲峡といういう凹地があり、雲海を見る場所として、即ち竹
田城跡を外から見る場所として知られています。(台湾まで知れ渡っています) - 対象とならない霧にもう一つ立雲霧(友じい命名)あります。立雲霧は立雲峡の谷間
だけに発生する独特の霧です。立雲峡から見るとこれが竹田城跡に掛かっているよ
うに見えます。(雲雲海マップ365を参照) - 以上14と16は雲であるが、立雲峡から見れば重なり合ってあたかも雲海のように見
えることもあります。これを雲雲海と言います。(友じい命名) - 観測は、観測の原則「定点観測」によります。定点は我が家をA、ライブカメラをB
立雲峡展望台3ケ所をまとめてCとする3点で観測しました。 - 立雲峡入山者のほとんどの人が友じいのいう雲雲海(雲)を見て雲海だと思っていらっ
しゃる。地元の人でもそのように思っておられる人が多い。雲海は濃霧により成る
んですが・・・・ 雲はならないんです。